感情をエネルギーとして体感し思考をクリアにする内観法
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
焦りや不安に飲み込まれてる様子は端から見たら一目瞭然ですが、本人はなかなか気づけません
ずーっと頭の中であれこれ考えてる、もしくは常に情報を追っかけて頭を満タンにさせようとする習慣のある人は、自分の不安と向き合う事から逃げてる可能性があります
深呼吸して思考停止し、心と対話してみよう
というお話ですが、これはいつも僕がお勧めしている「心と向き合って自己対話しましょう、本心と相談してみましょう」という基本的なやり方ですね。
なので今回は基本中の基本、僕が一番お伝えしたい「心と向き合うってどういうことなのか?」というお話を、ちょっと具体的に詳しく解説していきたいと思います。
まず、感情の仕組みっていうのをこれまで何度も解説してきましたが、感情というのはエネルギーで、心と体の中、体内に実際に発生するエネルギー体なんですね。
感情を英語ではエモーションと表現しますが、モーション、つまり体内で実際に動くんですよ。
感覚がある程度研ぎ澄まされてる人や慣れてる人だと、感情が浮き上がってきた時にちゃんとエネルギーが動くのを感じると思うんですね。
「不安」という感情エネルギーは、下腹部の辺りに生じる。
不安がブワッと出てきた時に、「あ、なんか下っ腹にグッときた…」って感じたり。
怒りはもっと上の、腹から胸の辺りで、「はらわたが煮えくり返る」って言い方があるように、ヘソやみぞおち辺りがムカムカしたり。
孤独は胸から上の辺りがギューッと締め付けられる感覚とか。
日本語には昔からそういう的確な体の部位にまつわる表現が多く、世界各地でも様々な言語で同じような表現があったりする。
これって、昔の人はきちんと感情と向き合い、ありのままに味わうことができてた証拠なんですよ。
だからこそ、実際に感情という本来はエネルギー状のものが体内にブワッと発生した時に、そこをきっちり感じ取れたからこそ、「この種類の感情はここで発生してる」と分かったんですね。
その感情をきちんと、体内のその場にある状態のまま味わっていくと、そのままスーッと消えていくんです。
感情っていうのは生理現象と同じなので、しゃっくりやゲップが勝手に出始めて、そのままにしてるといつの間にか止まる、というのと同じで
感情もエネルギーとして発生し、きちんと味わい尽くせばそのまま消えていく、ただそれだけの、その繰り返しなんですよ。
生命活動の一つと言うか、生理現象の一つなので、本来はそれだけで終わるはずなんだけど
どうしても人間というのは、「得体の知れないモノを体内に感じ続けるのが怖い」んですね。
「なんだこれ?体調が悪いんじゃないか?病気なんじゃないか?」とパニックになったり、よく分からないモノが出てくると、それを一生懸命頭の中で理屈付けようとする。
分からないモノに対して、人は何とか理屈付けして自分が理解したことにする、それによって自分自身を落ち着かせようとする、っていう人間の行動心理、行動パターンがあるんです。
なので、浮かんできた感情を、本来は何も動じないでそのままエネルギーとして味わってあげれば、体感してあげれば、それで済んだことなのですが
「何が出てきたんだ?何なんだこれは??」って焦り、半ば強引に理由を付けようとする。
孤独を感じた人は「私は今寂しくて仕方ないんだ。誰かに会わなきゃいけないんだ。
そうだ!誰かに会うために外に出かけよう」と行動したり
不安が出てきたら「何だか不安で居ても立っても居られない!何かしなきゃいけない!
こんなことじゃ将来心配だから、どうしたらいいか情報検索しなきゃいけない!今は副業について何か調べなきゃいけない!」とか
色んなことを頭で勝手に理由付けして、「これのせいで私は今動揺してる」っていう風に納得しないと、怖くて仕方ないんですね。
その中でも特に、焦りや不安が積もっている人っていうのは、その習慣を毎日毎日繰り返しているうちに
「頭の中をいっぱいにしてないと居ても立っても居られない、気が気じゃない」っていう精神状態が習慣化されちゃう訳ですよ。
だから、常に常に何か情報を追ったり、音や映像で頭をいっぱいにしようとする。
本当はただの生理現象みたいなものなんだから、毎日毎日体内で何らかのエネルギーが動いているのが自然なはずなのに
何か頭で理解できないモノを感じそうになったら怖いから、情報を頭の中に詰め込む、みたいな。
仕事の合間や勉強の合間、ちょっと時間ができると、その時間何もせずに感情と向き合うのが怖くて仕方ないから、隙間を埋めようとして情報を詰め込む。
ずーっと頭の中に刺激を送り続ける、もしくはずーっと頭をぐるぐる回転させて心配する。
悩みについて考えたり解決策を練ったり、あえて頭をぐるぐるさせることで本来の、根本の問題である自分自身と向き合う、感情と向き合うことから一生懸命逃げようとする。
これが、典型的な良くない例、完全に感情から逃げているパターンなんですね。
ほとんどの人が、僕も一時期そうでしたが、スマホから目を離せないのも典型的なパターン。
よく最近見かけるのが、信号で止まった途端にスマホを見始める、とかね。
それぐらい、昔の人からしたら考えられないぐらい、ちょっとした数秒を何もせずにじっとしてることができなくて、すぐ情報を追う、すぐSNSやメールの通知をチェックする
その状態というのが、まさに「自分の感情と向き合うのが怖くて、頭の中を情報でいっぱいにしている」という状態なんですね。
これでは現実は一向に変わらないどころか、本来の心の課題が未解決なままになってしまう。
感情と向き合う、本来の自分と向き合う、本心と向き合うことから逃げて、全部押し殺して蓋をして、見ないようにしているので
まさに「臭いものに蓋をする」って状態が、自分の体内で起こっている、自分の心の中で起こっているので、課題はさらに大きくなってしまう。
現実問題というのも、それによって大きく影響を受ける。
この自分の心の中に実際に抑圧された感情が、さらに押し殺されながら、さらに蓋を強化しながら、思考に影響を与え続けるので
それによって自分の発想や思考回路の習慣、パターンまでも全部偏ってしまうんですね。
自分の中に不安があれば、不安に引っ張られた解釈を当然してしまうし、不安というフィルターを通して不安だらけの世界に見えるから、いっつも同じパターンの繰り返しで、さらに不安が大きくなるような出来事が起こる。
仕事でピンチになったり、大切な人が去っていってしまったり、大事にしていた物を失くしたり、という風に自分がどんどん不安になるような風景ばかりが目に映る。
普通の人だったら気にしないような小さなことがすごく気になって、さらに不安が大きくなる。
怒りもそう、孤独もそう、全部同じパターン。
心の課題が自分の中でネガティブアンテナとなった状態で世の中を見るから、さらに見たくない景色ばかりが目に止まり、どんどん課題が大きくなる
その繰り返しなんですよ。
なので、この悪循環のループから抜け出すためには、全く逆のことをすればいいんです。
外に情報を追うんじゃなくて、自分の内側と向き合う。
まず深呼吸をしながら内側に意識を降ろし、思考を停止する。
この思考停止するっていうのが現代人にはすごく難しいんですが、頭の中で何も考えずに思考停止して、真っ白な空白の時間をつくるんです、意図的に。
休憩時間や移動時間でもいいし、それこそ信号で停止した時に「今日からスマホを見ずに思考停止の練習をする」ってお試しを始めるとかでもいいですし
散歩しながら思考停止するという練習を始めてみてもいいですね。
思考停止して深呼吸を続ける、そうするとブワッと何か得体の知れないエネルギー、つまり感情の原型が体内にせり上がってくるのを感じたりするので、それをゆーっくり味わう。
そうすると、怖くなってまた色々と考え出したりするので、「あ、これの事を言ってたんだな」って分かってくると思うんです。
で、再びぐるぐると勝手に何か考え始めちゃうのを意識的に思考停止して、深呼吸する。
そして、自分の体内ある、何か揺れ動く得体の知れないエネルギー、何だか怖いもの、何となく不安な感じのするものを、そのまま味わってあげる。
そうすると、スーッと抜けていく。
この繰り返しを練習していくっていうのが、僕がいつもお伝えしている「心と対話してみましょう」の意味なんですね。
本来、感情っていうのは別の言い方をすると「心の声」なんですよ。
「今不安を感じてるよ」「今怖いって言ってるよ」「小さい頃の自分がそっちじゃないよってサインを出してるよ」みたいな。
これらには「心の声」とか「幼少期の自分の心の叫び」とか様々な表現、バリエーションがあるんですが、どれも全部同じものを指していて
内側の感情エネルギーを感じてあげると、エネルギーが解放されて抜けていく。
この現象を「心のデトックス」と呼ぶ人もいますよね。
ただシンプルに感じてあげるだけで、全てが連鎖的に解消していく。
この感じてあげること自体が「自分を受け入れること」、つまり自己承認にも繋がるので
まずは自分の内側を味わってみる、そのために思考を止める練習から始めてみましょうというお勧めでした。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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