感情はただの生理現象、きちんと味わえばすっきり消える
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
頭に来るというように怒りのエネルギーは上にあがり思考を乗っ取り生産性のない言動に走らせます
なのでイライラしてきたら意識を下に下に持っていき「むかっ腹」の状態でいると割と早めに感情自体がクリアします
豪快な人が一瞬ムカッとしてすぐケロッとなるのがこれ
頭に血が上るより効果的ですよ
ということですが、これはなかなか難しくて、感覚で分かる人と全然ピンと来ない人がいると思うので、解説していきますね。
昔の人が表現した言葉って、すごく理に適ってることが多いんですよ。
この「腹が立つ」とか「むかっ腹」っていうのも、怒りのエネルギーは元々、腹やみぞおちの部分で生じるって言われてるんですね。
感情のメカニズムを研究していくと、種類によって生じる位置が違うというのが解明されてるんですけど。
感情というのはエネルギーの状態でボワッと湧いてきて、生理現象のようなものなので、それ自体には意味がないんですよ。
ただ、呼吸をするとか、ゲップが出る、しゃっくりが出るのと同じように、生理現象のような感じでエネルギーが勝手に発生するんだけど
その気持ち悪さ、居心地の悪さを、人間は「何でこんなイライラ、ムカムカが湧いてきたんだろう?」といちいち頭で解釈しようとする。
(そうしないと居ても立ってもいられないので)
すると、あいつが悪い!こいつのせいだ!ってなっちゃうんですね。
頭で解釈する、つまり思考するというのは、感情のエネルギーが内側にあるのを一旦無視して、勝手に頭を動かしてる状態。
だから、そんなイライラしてる時はじっと静かにしてればいいのに、イライラモードのまま、偏った解釈で人を責めてしまう。
それによって、生産性の全くない、メリットのない行動に走ってしまう。
怒りを他人にぶつけて、自分が嫌われたり、誰かに恨まれたり、ってデメリットだらけの現実を生み出してしまう。
そうじゃなくて、感情自体はエネルギーなんだから、イライラムカムカして、腹から胸の辺りが熱くなってきて、なんか居心地悪くなってきたら、その状態のまま意識をどこにも外さずに、そのエネルギーを感じてあげたらいいんです。
内側に生じるエネルギーは、時には熱く感じたり、なんかトゲトゲした針のように感じたり、人によっては真っ赤な炎が燃えてるような気がしたりとか様々なんですね。
正しい感情の向き合い方、内観の仕方っていうのは、内側に意識を降ろしていく、エネルギー自体をじっくり味わうというもので
解釈すること、頭で考えること、つまり誰が悪いなどと責めるのを止めて、思考を一切止めて、意識を下に向ける、エネルギーが生じてる部分(体内)に意識を降ろしていくんです。
これは、瞑想と繋がっていくプロセスで、じっくり練習していく必要があるんですが、意識を下に降ろす練習をしていくと、実際に感情のエネルギーが今ここにあります、っていうのが分かるようになってくるんですね。
これがすごく面白くて、実際に分かり始めると、「あ、感情のメカニズムって本当にこうなってるんだ」と腑に落ちる。
今までは、頭で勝手に解釈して、誰かが悪いとか何かのせいにしてたけど、本当はそうじゃなくて、ただ感情というエネルギーが発生してただけだったんだ、と。
エネルギー自体が体内に生じて、その居心地の悪さ、気分の悪さから逃げたくて、人は頭を使って解釈してただけ。
でも、それを解釈せずに、「ここにエネルギーがあります。確かに今、炎みたいになってます。なんか針のようにトゲトゲしてます」と、そのまま感じてあげる。
「なるほど、ここにありました。
あります、あります。
まだちょっとあります。
あ、少し弱まってきました…」って、じっくり感じてあげると、スーッと抜けていくというのが、感情の正体なんですよ。
これは本当に、練習しないと実感できない。
僕も三年以上続けて、ようやく実感が出てきて、そこでようやく意味を理解し始め、それからもう五年以上続けてます。
それくらい、何年も何年も続けないと分からないし、頭でいくら理解しようとしても無理なんです。
昔の人はよく分かってたし、子供も分かるんですよ。
ケガでも病気でもないのに突然なんかお腹が痛いとか、ギャーって癇癪を起こすとかっていう子供の反応は、まさに感情をストレートで味わってる状態だからね。
子供の方が理解できるんです。
だけど大人は、こういう時はこういう態度をしなさいとか、こういう風にマナーを守りなさいとか
こんなこと言っちゃダメよ
そんな風に答えちゃいけないでしょ
って、色んな理由を付けて、自発的な行動を押さえ込まれて、感情を抑圧され続けた結果として
素直に自分の心の声を聞くこと、感情自体をエネルギーとして感じることが、できなくなってしまってる状態なんです。
昔ながら表現で、「頭に来る」って怒りと、「腹が立つ」って怒りの2種類の表現があったというのは、昔の人は実際にその区別がついてた証拠なんです。
ありとあらゆる感情が、体内、内臓部分で発生して、そのまま上手に味わってあげれば、すんなり抜けていく。
頭でどうこう考えるんじゃなくて、思考を止めて、意識を下の方に向ける、っていうのを意図的にやっていく練習をする。
そうすると、単なるエネルギーだった感情が、後腐れなくスカッと抜ける。
いつの間にかケロッと機嫌が直る、という現象がそれなんですね。
歯に衣着せぬ、裏表がない豪快な人とかは、このタイプ。
社長さんとかでもいらっしゃいますが、怒るだけ怒ったらスカッとケロッとして、憎めない存在の人っているじゃないですか。
いつまでもネチネチ言うような人ってすごく嫌だなぁと感じるけど、裏表がなくケロッとするタイプだと付き合ってて気持ちいい。
嘘がないと言うか、「あ、この人、今さっきまであんなに怒ってたけど、言うだけ言ったらケロッとしてる」とか、なんか楽しい時はガッハッハーと豪快に笑うとか
そういう人って、感情を頭で処理せずに、体内で味わっちゃってる
それがもう習慣になってる、って方は実際に今の時代でもいらっしゃる。
そういう人って、やっぱり付き合ってると気持ちいいんですよね。
「この人は感情をちゃんと自分でクリアして、昔ながらの感じ方で、人間本来の生き方、在り方を体現できてるなぁ」って、見る人が見るとわかる。
付き合ってて、何となく感覚的に「この人なんだか素敵だなぁ」って誰しもが感じる方は、結構そういうタイプ
頭で処理せずに、感情をその都度体内でクリアしてる、浄化できてるってタイプの人も存在するんですね。
こんな話、本当に初めて聞いた方は全然意味が分からないかもしれないけど、なんとなく頭の隅に
「そういう事ってあるんだね、へぇー」くらいに置いといて、そんな感覚で自分と向き合ってみたり
「この人は今、感情をどういう風に処理しようとしてるんだろう?」って風に観察するようにしてみると、ちょっとずつ意味が分かってくると思うので
僕らと一緒に少しずつ、感情をありのまま味わって、本来の自分を取り戻す練習を始めてみたらいかがでしょうか、というお話をしてみました。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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