人間は未知なものを恐れるので解明さえすれば攻略できる
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
人付き合いの苦手な人ほど多種多様な人々との触れ合いを避ける→多種多様な価値観が分からない→視野が狭くなり他人となかなか意思の疎通ができない→つらいので心を閉ざして人との交流を避ける、という悪循環にはまりがちです
いきなり交流しなくて良いので、まず心を覗き多様性を観察してみましょう
という今回のお話ですが、僕はこれまで本当にたくさんの人達と関わってきて、以前はカウンセラーとしてたくさんのご相談にものらせて頂くという経験を積んできたんですね。
そこで感じたのは、「人間関係が苦手、人付き合いが苦手」な方ほど、苦手だから関わらない→関わらないから分からない→分からないから怖い、のループにはまりがちで
たまに勇気を出して関わってみると、よく分からないからこその見当違いな事をしてしまう、いわゆる「空気が読めない」発言をしてしまう。
そして、また怖い目に会う、白い目で見られる、という恐怖体験を積み重ねてしまう。
本当にこのぐるぐる無限ループの中にはまっているなぁ…というのを何度も見かけてきたんですよ。
で、これをどんどんこじらせてしまうと、最終的には「全ての人が敵に見えてくる」
さらにものすごく極端に悪化すると、心の病気になってしまい、「誰かに狙われている」「誰かが私の悪口を言っている」って妄想癖に陥ってしまうケースもありますよね。
そこまで酷くならなくても、「とにかく人が怖くて、話すのが怖くて、何もできません」って人が増えてるような気がするんですよ。
それって、原因は本当にすごくシンプルで、最初の歯車がちょっとずれただけなんです。
けど、そのちょっとずれた歯車がどんどん転がっていくうちに問題が大きくなってしまう。
この「問題が大きくなっていく」のも「歯車がずれていく」のも、全て実は自分の心の中で起きていることなんですよ。
一番最初は、そんなに人が怖くなかったはず。
物心ついた時から「会う人が全て敵に見えた」なんて人はまずいないと思うんですよね。
最初は学校、保育園や幼稚園とかで、人と関わるのが怖くはなかった。
もしかしたら、すごく楽しかった思い出がある人もいるかもしれません。
だけど、何かのきっかけで「怖い、苦手」と思ってしまった。
そこで自分の殻にこもり、外の世界をシャットアウトして、ますます多様性というのが分からなくなり
そこから過ごす年月が長ければ長いほど、ますます人が分からなくなる。
人間というのは、基本的に「分からないものを恐れる」んですよ。
ほとんどの恐怖の根本にあるのは「分からない、未知なことに対する恐怖感」で、これが非常に根強いんですよね。
なので、実際に分かってしまえば簡単だったりするってことがほとんどなんです。
いつもお伝えしてるように、ありとあらゆる悩みは感情に由来します。
自分の中の感情によって、自分の思考が飲まれてしまってる状態。
不安に飲まれてしまってたり、孤独に飲まれてしまったり、怒りに飲まれてしまってる。
その感情に引っ張られて偏った思考でものを考えるから「全ての人と私は意見が合わない」とか「全ての人が私を否定する」とかって極端な発想になってしまう。
そんなことある訳ないのに、そう思い込んでしまう。
いわゆる被害妄想に陥ってしまうんですね。
これ自体、原因や理由がはっきり分からないから怖い。
この「なぜ私はこんな風に人間関係、対人関係が苦手になったのか」という、あなた自身のプロセス、あなた自身の心の中で起きたストーリー、その仕組み自体、その流れ自体も未知だから怖いんですよ。
だから、まるで自分が欠陥人間かのように、自分が劣っているかのように感じてしまう、劣等感を感じてしまう。
これも全て、あらゆる問題が「分からないから、未知だから」発生するんですね。
だったら、逆に考えてみれば簡単ですよね。
答えが分かれば改善できる、仕組みが分かれば攻略できんですよ。
一旦分かれば「なーんだ、そんなに心配することじゃなかった」となって、逆にほっとくこともできたりする。
「そうか!ずっと人間関係が苦手で、周りが敵だと思い込んで怖がってたけど、でもそんなに恐れる必要もなかったんだ!
別に今たくさんの人と関わる必要性を感じない暮らしをしてるんだから、このままでもいいじゃん」って開き直ることもできる。
なので、まず自分の周りで何が起こっているのか、自分はどういう仕組みの中で生きているのか
もっと言うと、自分の心の中、脳の中で何が起きていて、今自分がこう感じているのか
という仕組みや全体像が見えると、心は一気に楽になるんだなぁというのを一つ知っててほしいんですよ。
そのために僕は毎回しつこく、やれ仕組みだ、全体像だ、こういうメカニズムなんだと伝えてるんです。
心のメカニズム、脳のメカニズム、感情のメカニズムってこういう事なんだよ
その仕組みを持った個人個人が集団生活をするから、この世界、この社会はこういう仕組みで動いてるんだよ
だから、全体を巻き戻していって、個人の心の仕組みという原点の部分が理解できると、この世界の仕組みが丸ごと分かりますよねっていう話なんです。
小さい所から大きくものを見る、大きい所から小さくものを見る、っていうこの順番、この仕組みが肝なんですね。
本当にそういう世界なんですよ、この世界って。
こういうのを「フラクタル構造」とか「フラクタル図形」って呼ぶので、気になった人は調べてみてもらえると色々出てくると思うんですが
模様や形が同じものがいくつも重なって、より大きなデザインになってたり、その繰り返しの積み重ねの仕組み、図形や構造というのがあって
(簡単にいうとマトリョーシカみたいなイメージ)
この世界自体が、実はあらゆる分野でそうなってるんですよ。
だからよく「家族は社会の縮図」とか「学校生活やクラスでの体験は社会に出た時のための練習」みたいな表現をするんです。
つまり、一個人の生徒が集まってクラスになり、クラスが集まって学校になり、学校が村や町や市になって、県になって、国になって、地球になる、みたいイメージなんですよね。
それらを全部ひっくるめて「この世界の仕組み、構造ってそういう風になってるんだ」という、フラクタルって言葉は覚えなくてもいいけどそのイメージをまず頭の中に入れて
その大本をクリアしてしまえば、全ての問題が連鎖的に解決していく
ガラガラガラーとまるでドミノが崩れるかのように、全部がクリアしていくんだ、全部の課題が簡単に溶けていくんだ、というイメージを掴んでいただくのが大切なポイントの一つ。
そのためには、原点の原点に戻ってみて、「最初の歯車がズレたきっかけとは何だったんだろう?」という部分を見つけること。
そこさえクリアすれば、他の難しいこと、ややこしいことにいちいち手を出さなくてもいいんですよ。
自分は人間が苦手、人付き合いが苦手、だからこそコミュニケーションスキルを身につけなきゃ!トークスキルを磨かなきゃ!とかっていうのは余計な枝葉の部分で
そんなことじゃなく、もっと原点の課題「そもそも何故怖くなったのか」という自分の不安や孤独の感情をクリアしてあげたら、実はそんなことをする必要すらなかったことに気づける、という感じなんですね。
その全体像、仕組みにまず気づくこと。
無理に自分の苦手意識や恐怖心と向かい合う必要はないんですよ。
わざわざ大変な人生を選ばなくてもいいんです。
わざわざ自分の嫌なこと、今やりたいと思わないことに向かっていくような、そんな根性論的な発想、生き方なんて誰もしなくていいんです。
まずは全体像を眺めた上で、多様性を認識し受け入れる。
「世界には様々な考え方があるんだなぁ…自分もこういう偏った考え方をしているけど、その他の考え方や価値観を持ってる人もいるんだなぁ…」という多様性に目を向ける。
自分一人の狭い世界観、価値観の中に閉じこもってしまうほど、どんどん世界が怖くなっていくんです。
「怖がることさえしなければいいんだ」っていう理解、認識の上で、様々な個性を眺める。
もし本当に怖いんだったら、関わらなきゃいいんだから。
関わらないまでも、興味や関心を持って観察してみる。
自分と違う価値観の人を否定する、攻撃するんじゃなくて、「観察する」って感覚で
自分とは全然違うんだなぁ
あの人はこんなに違うんだ?
あの人もまた、この人とも違うんだ!?
っていう風に、色々な多様性、違いを観察する習慣を身につける。
そうすると、「否定せずにありのままを観察する」って癖がつくので、自分自身も否定せずに、自分自身の個性も観察できるようになってくる。
そうすると、どんどん生きやすくなってくる。
無理に苦手なトークスキルや社交性を身に付けるって方向性に走るよりは、そちらの方が全然楽だと思うので、納得した人はぜひ実践してみてくださいというお話でした。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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