想像力を駆使して俯瞰できるようになるイメージ実践法
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
コミュニケーションが苦手な人ほど「以前言ったから伝わってるはず」「私を理解できないのが悪い」と自分視点で考えがちです
上手な人は「この人にはどう写ってるのだろう」「どこまで伝わったかな」と冷静に相手視点で観察します
カメラが相手を通してこちらを向き、その映像を自分も観てる感じです
というお話ですが、これはコミュニケーションをテーマにしていますが、実際にはコミュニケーションだけでは留まらない内容なんですよ。
僕がいつもお伝えしてる「自分の心と向き合って感情をクリアする」という手法は、自分という個性、特徴、存在の全てを丸ごと受け入れ、認めてあげることに繋がる。
さらにそれを続けていくと、だんだん意識が自分という個体から出て、広い視野で世界を冷静に観測できるようになるんです。
これを「メタ認知」と表現しますが、自分という存在も含めた全体像を空中に浮いた状態で上から見ているような、俯瞰した状態で世の中を見れるようになる。
そうなれば、感情や思い込みに縛られず、世の中をありのままに、クリアな曇ってない視界で見ることができるので、様々なことがうまくいくようになる、と。
こうしてパーッと一気に説明してもちょっと伝わりづらいと思いますが、こちらでもそういった内容を時々じっくり解説させていただいてきたんですね。
で、この俯瞰した、メタ認知の状態っていうのが、まさに冒頭に出てきたコミュニケーションに関する「相手の視点から見て、自分は一体どう写ってるんだろうと外側から客観視する」っていうところに繋がってくるんです。
これはコツを掴むと非常に役に立つテクニックなので紹介したいんですね。
とは言いつつ、やっぱり僕も最初は難しいことが全然わからなかったので、まずは「想像すること」から始めたんですよ。
僕はもともと教育現場にいたので、特に小さい子にレッスンをする時はどう話しても「やっぱりうまく伝わってないな…」というケースがあったんですね。
なので「どうしたら上手く伝わるんだろう?」っていうのを常に研究しながら、いつもいつも試行錯誤してたんです。
その経験が原点にあるからこそなんですが、自分がどれだけ物知りでも、「相手に伝える」となった時に自分の言葉、自分のペースで話してしまい、一切伝わってなければ落ち度はこっちにあるというのが僕の考えなんですよ。
相手が分かってない、詳細を知らないっていう状況はもう事前に認識してるにも関わらず、自分の知っている知識を相手がピンと来ない状態のまま話し続けるってのは、完全にこちら側の配慮や想像力が欠けているせい。
もしくは、相手が分かっていないことを逆手に取って見下している、というレベルの低いコミュニケーションをあえて行なっている、とか。
ちょっと大袈裟な、あまり良くない表現かもしれませんが、当時の僕は「伝わらないコミュニケーションをするのは完全に伝える側が馬鹿だから」と思ってたんですね。
あくまでも僕自身が自分に鞭打つためですが。
僕の場合は対象が子供だったから、分からない子供が悪いんじゃなくて、自分の技量不足だと戒めてた訳です。
まだ授業を受けても分からないことだらけなのは当然なのにも関わらず、自分が知ってることを鼻にかけ、自分の言葉で一方的に喋っちゃうというのは、教育する立場としては完全に「こちらのレベルが低い」って感覚だったんですね。
これ、今となってはちょっとトゲのある表現だなぁと自分でも思うんですが、それほど当時は必死だったんです。
思い返せば僕自身が子供の頃、学校では僕も苦手な科目があったんですけど、やっぱり苦手な教科の先生ってのは淡々と自分の言葉、自分のペースで、ただ教科書に載ってることを説明してるだけで
全然ついていけない、全然面白みを感じないことが多かった。
その時の苦痛というか、純粋に「なんでこんなことをするんだろう?これじゃあどんどん勉強が嫌いになっちゃうのに…」と子供心に強く感じたんですよね。
僕はそんな風にはなりたくないし、やっぱり僕は子供達と関わるが好きだったから、子供達に教えるのが好きだったから、自分のスキルレベルを上げていきたいと思った。
そう考えた時に、伝わらないのはどうしたって自分のレベルが低いからなので、想像力で補おう!と思いついたんです。
まだレベルが低いのは仕方ない、けどこの状態で最大限に伝えるにはどうしたらいいんだろう?って必死に考えた結果、「相手視点から自分を観察する」って発想を編み出したんですね。
イメージでいうと、相手側の体に自分が憑依する、スーッと魂がそっちに入れ替わったような状態で、相手の目線から、相手側のフィルターを通して僕自身を眺めてみて
「このおにいちゃんは何を話そうとしてるのかな?」
と向こう側の視点から自分を観察するんですよ。
そうすると、改めて気づくことがたくさんある。
「あ、そっかそっか!幼稚園生を相手にお話しするなら、その子達が普段使っているような言葉や、例えばいつも見ているアニメについてなど、表現や内容を選び直さないと伝わる訳がないよなぁ」
「小学生だったら、他の授業で使う言葉や、最近他の教科で習ったキーワードを使えば、あっちの点とこっちの点が繋がるかも!」
といった風に、常に相手側の目線に立ち、相手の状況を把握して、あとは自分の想像力で補って、お話を進めていく、というところからスタートしました。
言い換えると「徹底的に相手側の立場になって想像する」ということですね。
これって技術的な話になってくると思うんですけど、「トークのターゲットを明確にするために詳細を想像力で補う」ってスタイルをとっていたんです。
で、それがうまく機能するようになってくると、今度は別のメソッドとしていつもお伝えしている「自分の意識を外側に出し、俯瞰した状態で世界を見る」という方向性に進化させていった。
それをするためには、自分が感情や思い込みに縛られていてはいけないから、いつも自分の心と向き合うようになった。
心の中のわだかまりや抑圧してきた感情を解放して、自分の中をクリアにした状態で俯瞰する。
その俯瞰した状態で世界を見るってトレーニングを続けていき、それができるようになった頃には、内側も外側も全体像も自由に観測しながら行動できるようになったんですね。
以前は想像力だけでやっていたことが、俯瞰、メタ認知の状態の自分でやっていることと合致して、今ではスムーズに自分視点でも喋れるし、相手側の立場になってお話を進めていくこともできるようになった。
さらに、全体像を眺めながら「今この会話はどういう風に流れているんだろう?どう進めるのが理想的なんだろう?」みたいな傾向も少しずつ見えるようになってきたかな、と感じています。
最初から「俯瞰する」っていうのは難しいかもしれないですが、冒頭でお話ししたように「まず想像力で相手の立場に立ってみる」というのは誰でもいつからでも可能なので、ちょっとこの辺がヒントとして、ピンと来た方はぜひ試してみていただけたらと思います。
ということで、ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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