できる人の視点を持つよりもできない人のニーズを理解しよう
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
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つまり世の中は「自分で出来る人」でなく「自分じゃ出来ない人」中心に動いてるので、出来る人を目指すより出来ないままの自分が何を望むかを考えると攻略しやすいですよ
ということで、これは僕自身が若い頃、行き詰まってた時に発想の転換、ひっくり返して考えたらいいんだ!って気づいたのがきっかけで、こういう考え方をするようになったんですけど。
若い頃は自分が成功者になりたいとがむしゃらに願っていて、自分をより成長させるためにと、情熱だけで全力疾走してた時期があって
本当にいろんなセミナーを受けたり、いろんな経験を積んだり、必死に試行錯誤してた頃がありました。
で、いろんな成功者に会って、様々な教えをいただいて、それはそれでいい経験、いい勉強になったなぁとは思ってるんですけど
ある程度成長し、自分で会社を経営したり、色々なサービスを提供したりできるようになり、一人である程度の成果を出して、お金を稼げるようになりました、評価していただけるようになりました。
そうすると、今度は別の種類の悩みが出てくるんですね。
誰かに教えをこい、自分だけで頑張ってればいい段階なんて本当に最初だけで、実際は上の人より同じ立場や自分より下の立場の人とのコミュニケーションの方が何倍も必要になってくる。
ある程度のステージまでたどり着き、そこから更に上を目指すんだったら、当然いろんな人と協力していかなきゃいけなくて
複数の人とチームを組んだり、組織を拡大したりと、いろんな人との関係性を築いていく時に、自分が「できる人」視点だと全然うまくいかないんですよ。
僕は当時、「できる人になるのは良いことだ」とずーっと思い込んでたんですよ、若かったし単純だったので。
自分はもっと能力を上げて、もっとできる人になるべきだと思い込んでたんだけど
なまじ自分ができちゃうと、できない人の声が聞こえなくなる、できない人の発想についていけなくなる、そういう問題や壁にぶつかり始めたんですね。
そこで初めて、「あれ?」と立ち止まった。
僕はこれまで、必死に頑張ってきて、自分にムチ打って、努力と根性で自分の能力を上げてきた。
で、できるようになった。
その先も、ずっと同じように「ひたすら前だけ向いて、上だけ目指してれば道は切り拓ける」と思い込んでた。
でも、自分ができるようになったら、「私はあなたのようにできないです」っていう人がどんどん増えてきて…
「私とあなたは違うんです…」みたいな。
いやいや、そんなこと言ってても話が進まないから!
そう思うなら、あなたもできるようになればいいじゃん!ってスタンスだったんですけど
(今思い返すと、生意気で嫌らしいですけど)
それだと全然話が繋がらない、噛み合わない。
「自分一人じゃ何もできない」って人もいて、一人で夢掲げて努力したりモチベーションを保つって、できる人の方がレアなんですよね。
僕はたまたま、いい先輩や先生、色々と指導してくださる方々に恵まれて、自分でもできるようになった、会社も経営するようになった。
でも、世の中そんな人ばかりじゃなくて。
その頃、すごく「あなたみたいにはできないです」「私には無理です」「あなたと私は違うんです」って言われることが嫌だったんですね。
(きっとまだ若過ぎて、みんなで一緒に成功したいって一人で力んでたんでしょう)
「それを言われちゃおしまいだよ…」って感じるようになったんです。
なんでそれを言っちゃうの?
それは違うでしょ
僕は頑張っちゃったよ
できちゃったよ
じゃあ、僕が頑張ったのがいけなかったの?
みたいな、おかしな精神状態になったんです(笑)
僕は仲良くしたいのに、僕はみんなでチームを組んで協力したいのに
「いや、あなたを見てると私は劣等感を感じます」「私とあなたは違うんです」みたいなことをよく言われるようになって。
「え…そんなこと言われても…僕もうできちゃってるもん…どうすりゃいいのよ…」ってすごく悩む時期があって。
(どうしても、人を上下で見たくない、対等な立場で共に成功したいってこだわりが強かったんでしょうね)
できる人間になること、能力を高めることが全ての答えだと思ってたんだけど、どうやら違うぞ?と。
一人で行ける所まで登りつめていく、それもそれでいい経験だったのかもしれないけど
もっと組織やチームを拡大したり、もっと良い商品やサービスを世に広めたいんだったら、意識すべきはトップの人間じゃなくて一般の方々。
ごく少数のトップの人間、できる人間じゃなくて、できないと悩んでる人達に寄り添えるようにならないと広がる訳がない。
できるできないっていうと、上下関係みたい、上から目線みたいになっちゃうから、あんまり好きじゃないですけど
ようは、一般の人達、特に成功してないし成功を目指してもいないような普通の人達
「今できないんです、けどできるようになりたいんです」「能力を上げたいんです、でも一人じゃどうにもできないんです」と思ってる人達っていうのが、世間のニーズを知ってる層なんですよね。
マーケット調査や世間のニーズを拾っていくのがサービスを展開する上で一番大事なんだけど
わからない人、できない人、どうしていいか悩んでる人達の声をちゃんと聞けるようにならないと、そこへのアンサーとして新商品やサービスを開発できないじゃないですか。
なのに、自分が「できる人」をずーっと目指していて、それが正しい、それが正義だと思ってると、視野が狭く偏ってくる。
自分一人で登りつめて、自分は偉い、自分は正しいなんて独りよがりに突っ走ってると、段々「自分は上にいる」と自意識過剰になって、他の人を見下してしまう。
結果、コミュニケーション不全、ミスコミュニケーションが生まれちゃうんですね。
自分が頑張りたくて上を目指す、それはいいですよ。
でも、それはただの趣味であって、単なるあなたの趣味趣向の話であって、偉くも正しくもない。
と、今だから僕もそう思えるんですけどね。
今だからこそ、若い世代にも伝えられるんだけど、それは自分がやりたいから、それが楽しいと思ってたから、つまり趣味として頑張ってただけであって
そんなあなたが、そんな若かりし日の僕が、偉いのかと言ったら、別に偉い偉くないじゃないし、上下とかじゃないし。
ただただ、キミはそうやって、人の上に立つ立場になりたかったから、なったんでしょ。
それだけの話でしょ、と。
だけど、世の中のマーケット心理、市場のニーズっていうのは、まだできない、一人じゃどう頑張ってもできない、って人達が悩んでる
その悩んでる人達が必要としているものを、アンサーとして提供することで、サービスが展開できるんですよね。
当たり前のことですよね。
だから、一人で「俺はできる!俺はできる!」と言い張ってても、何も解決はしなくて
本当に耳をすますべき、本当に寄り添うべきは、できない人、わからない人、なかなか一歩が出せない人
そんな悩んでる人達に対して、上から物申すんじゃなくて、同じ目線でコミュニケーションをとる。
自分が上なんだったら(上っていう意識がある時点でちょっとズレてるんですけど)自分から降りていく。
上司だったら、部下の悩みを解決するために、上から喋るんじゃなくて、ちゃんと同じ目線で考える。
同じビジョン、同じ景色が見れるように、視点を相手に合わせていく、っていうのが一番大切だし
コミュニケーションってそうやっていかないと実のあるものにはできないよな、っていうのを僕自身が学ばせてもらったきっかけだったんですね。
だから、あまりにも「できるようになるのが正しい!能力を上げるのが正しい!」と思い込んでると確実に壁に当たる。
壁に当たることも経験で、それが成長に繋がるってのもあるんですけど
実は実は、そんなにがむしゃらにやらなくても、発想をひっくり返すだけで解決できるパターンもたくさんある。
「自分ができる人にならなきゃいけないんだ!」って若かりし頃の僕みたいに躍起になるんじゃなくて
視点をひっくり返して、できない状態の自分の悩みこそが新サービス、新商品のヒントにならないか?と考えてみる。
僕がこんなにできなくって伸び悩んでる、どうしていいかわからない、と思ってるって事は…
世の中の人達も、同じように悩んでるのでは?
ってことは、ここに新サービスを開発するヒントがあるんじゃないか?
みたいな見方をするようになってから、色んな事がスムーズに回るようになったなぁ、というのを思い出しながら、こんな話をしてみました。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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