VRの可能性はコミュニケーションにこそ秘められている
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
V(バーチャルの略)を目的と捉えるとまだまだ狭き門ですが、Vを手段にしたら本当に可能性は無限大で、趣味どころか人生丸ごと楽しくできると僕は本気で思ってます
Vで演じるとか稼ぐなんてほんの一部でしかなくて、実際には出会う、繋がる、深く知る、紹介する等々の「Vコミュニケーション」にこそ価値があるはずなんです
というのは、バーチャルリアリティっていうテクノロジーが普及してきて、一般の人でもどんどん参加、参入しやすくなってきてますよね。
というのも、SNSでよく見かける人もいるでしょうし、特にVtuber、バーチャルYouTuberブームに乗っかって、そういう活動を始めた人はもうとっくにご存知かと思いますが
バーチャルリアリティ(VR)でお互いが触れ合う、VRチャットなどのアプリケーションだったり、そんな環境が色々と出てくることにより
VRゴーグルをガチャっとかけて、そっちの世界で、自分のオリジナルキャラクター(アバター)に入ったり、自らその体を作って、 VRの世界で活動できる、世界中の人とコミュニケーションがとれる、というのはもうだいぶ広く認知されていて。
実際に遠く離れた人達、海外にいる人同士でも、VRの世界、バーチャルワールドの中で触れ合って、お話ししたり、色々な体験を共有したりできる。
そんなのがもうここニ、三年で、どんどんと一般層にも知られるようになり、特殊な技術がなくても割と簡単に、無料のツールで遊べたり、手軽に技術を覚えたりできる、みたいなブームになってきてて。
で、僕のこの、ぬいぐるみパパのアバターも、これは娘がデザインしてくれて、友人が3Dにしてくれたものなんです。
ブーム初期の頃、「面白い世界観が出てきたなぁ」と思って、親子で楽しく活動を始めたって経緯があるんですけど。
その、Vtuberやバーチャルタレントと呼ばれる文化って、僕個人が最初に感じた可能性とは、また全然違う文脈なんですね。
現在皆さんが主にバーチャル界隈と呼ぶのは、たぶん元々が、アニメやオタクコンテンツと言われる業界で、海外でいうところの「KAWAII」カルチャー
女の子が可愛い、アニメキャラクターが可愛いって認識から派生して、「そのかわいいキャラが実際にリアルタイムで喋る」というバーチャルYouTuberってところに合流し、発展した形。
それともう一つ、「ボーカロイド」という、また別の日本発祥のカルチャー
ネット上で、3Dアニメーションと様々なクリエイターの作品が融合していく、とても不思議な現象
キャラクターに、歌を当てたり、曲を当てたり、ダンスを当てたり、という文化が育ち、根付いていき
そんな様々なネット文化から、アイデアや技術が合流して、「理想のアニメーションキャラクターに自分が入って、そのキャラクターを演じる」というのを実現したのが、バーチャルタレント、Vtuberブームだと思うんです。
で、YouTubeでアバターを操って動画を配信したり、ライブ配信プラットフォームで生放送したり、っていうのがどんどん主流になっていき、エンターテイメントの世界観として確立した。
バーチャルで演じることにより、スーパーチャット(投げ銭)をいただいたり、広告費でお金を稼ぐ、というエンターテイメント
皆、エンターテイナーを目指し、ショーを演じて成功を目指すようになった。
いわば、「アニメのキャラクターが命を持って動き出した」みたいな感覚で語られることが多くて
僕が元々、そっちの世界を全く知らなかったもので、「そういう歴史やカルチャーがあったんだ…」と、当初は何もかもが新鮮でした。
で、自分もそのムーブメントの渦中にいながらも、そもそもバックグラウンドを知らなかったので、「へぇー、そういう風に発展していくのかぁ」と思いつつ、ここニ、三年と眺めていたんですね。
だけど、僕がそもそも初めに感じたバーチャルリアリティの可能性って、そことは全然文脈が違っていて
僕にとっては、「SNSのアイコンの進化型」という表現をよくさせてもらうんですよ。
誰しもがSNSに関わり、影響を受けるようになった現代
もとを辿れば、例えば携帯を新しく契約したら、おじいちゃんだろうとおばあちゃんだろうと、本人がよくわかんなかろうと、今はほとんどGoogleアカウントなどを開設させられますよね。
(その時点で、積極的に利用せずともSNSに加入してますよね)
docomoでもauでも、何でもそうですが、まず最初に新規アカウントを取得するじゃないですか。
で、アカウントを取ると、誰にでもメールアドレスが割り当てられるじゃないですか。
大抵そのメールアドレスには、デフォルトでアイコンがあるじゃないですか、プロフィールとかに。
そのアイコン自体に、普通はほとんどの人が何も当てはめないけど、詳しい人やメールを普段からよく使う人は、そのアイコンに自分の好きなキャラクター画像を入れる、っていうのは昔からできますよね。
そのアイコン、独自に当てはめたキャラクターを通じて、ユーザー同士の相互の繋がりがもっともっとスムーズになったのが、僕にとってのSNSの解釈なんですよ。
一方通行の、知り合いとだけのメールのやりとりが、もっと円滑に、多方向同時に、より広く繋がれるようになり、相互コミュニケーションがテクノロジーによって進化したのがSNSで。
Twitterでも何でも、アイコンの部分に自分の好きなキャラクターや自分の生写真を入れる人がいますよね。
「これが(この空間での)自分です」っていう自分用キャラクターという位置付け、ですよね。
それを使ってやりとりする、という文化がもう完全に根付き、世界中と繋がれるようになった。
普通の人がSNSで「このアイコンがここでの自分なんですよ」と
リアルに自分を出さなくても「アイコンが自分なんですよ」っていう形で、活動したり情報を発信できるようになった。
そのアイコンが、今度は動き出す。
そのアイコンで、人に会いに行ける。
それ自体が仮想空間、バーチャル空間の中では「本当の自分」として表現できる。
それによって、今までは文章でしかやりとりできなかった世界が、擬似的ではあれど、実際に体温を感じれるくらい深く強くコミュニケーションをとることができるようになった。
踊ったり、握手したり、ハグしたり、みたいなことができる、ってのがバーチャルリアリティでの、アイコンの延長としてのアバター、キャラクターの凄さ、破壊力だと僕は感じたんです。
僕は、リアルコミュニケーションの世界にずっといて、リアルコミュニケーションの分野でそれなりに成果をあげてきた人なんですけど
それに近いことが、バーチャル空間でも可能なんじゃないか、と。
もっと言うと、人によっては相手の目を見るのが怖かったり、人と直接会うのが怖いって人、たくさんいますよね。
僕も一時期、対人恐怖症になってたこともあったけど
そんな人でも、直接会うことなく、画面の向こうの相手と密なコミュニケーションがとれるとしたら。
VRゴーグルをかけることで、バーチャルリアリティの世界で、自分の個人情報を一切出さずに、理想のキャラクターで会いに行き、相手とコミュニケーションをとれる
これの可能性の凄さって、ものすごいものだと思うんですよ。
そんなのって、今のエンターテイメント色が強いバーチャル業界で、ショーをしたり、トークや話術で人を楽しませて、お金を投げてもらう、なんて次元の話じゃなくて
そんな側面はほんの一部でしかなくて、「いやいや、もっととんでもなくすごいことだぞ」と。
このバーチャルリアリティのテクノロジーに、「一般個人もそこで活動できる」って可能性を掛け合わせると、無茶苦茶もっと面白いことができるはずなんですよ。
そんな中で、実際にビジネスに活用するとかっていうのはほんの一例でしかなくて、僕が実感しているのは
そこでの出会い、リアル社会では絶対に知り合えなかった人達同士の化学反応。
立場が違う、住む世界が違う、見ている景色が違う、価値観が違う
絶対に知り合うはずのなかった人達が、SNSを通じ、バーチャルというレイヤーを介して仲良くなれるという、人との繋がり。
そして、よりその相手の本質を知ることができる可能性
表面上の要素、キャリア、学歴、現在の立場などは一切関係なく、本質の部分を知っていける。
人間としての、コアな部分で知り合っていける、繋がっていける。
そんな仲間と協力して、お互いの価値観を尊重しつつ、一緒に夢を追っかけるとか、プロジェクト立ち上げる、などの「出会いと個性の掛け算」がむちゃくちゃ面白い。
これこそが、バーチャルリアリティコミュニケーション、Vコミュニケーションの本質、真髄、価値なんじゃないのかな、ってすごく前から感じてたし、年々それを実感するんですよね。
だから、もっとできることっていっぱい出てくるはずだし
動画や生配信などの活動で、本当に「楽しい」と感じてる人は全然いいんですけど、そんなところじゃ留まらない
もっともっと面白いことができるぞ!っていつもワクワクしています。
これからもっともっと、コミュニケーション、人との出会い、人との関わりが、円滑に円滑になっていくテクノロジーだと思っているので、みんなで面白いことを仕掛けていけたらなと思っております。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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