相談したい人の心理、実は「癒されたい」
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
相談を持ちかける人は大抵「心が弱ってるので癒してください」なので真実を語ると傷つきます
なのでぬいぐるみは決して「相談に乗ります」とは言わず「質問には何でも答えます」と言います
僕に相談すると現実を突きつけられて余計に凹む方も多いのでお気を付けくださいませ
というツイートを1年ぐらい前にさせていただいたんで、本日はこれを解説していきたいなと思うんですけれど。
僕は元々、幼稚園保育園の先生からキャリアを始めまして、塾だったりで小中高校生まで教えた経験があります。
その後、カウンセラーという職について、色んな人の相談を受けるっていう仕事もしていたので、それなりに経験はあって、何百人っていう人たちとコミュニケーションをとりながら、お役に立てないかなあということでお話をさせていただいたり、アドバイスをしてきたり、時には指導するっていうような経験を僕は積んできたですね。
でね、これってインターネットの世界でキャリアを積んでいく中で、すごく感じてきたこと、色々何度も見てきた景色の中の一つなんですけど、表現一つで本当に人の反応が変わるって。
これ、こだわってる人はとことんこだわってると思うんですけど、普通の人はあまりにもSNSによって誰でも自己表現ができたりとか、インターネットっていう活動の場に参加することができるようになったので、ほとんどの人が何も考えずにただ思いついたことを喋るという場になってるとは思うんですね。
それは全然悪いことではなくて、「ああ、時代ってこうやって変わってくんだー」「僕らが最初の頃はもっと全然違ったなー」みたいなことをよく思い出しながら、それでも当たり前になりすぎてみんなが見落としてる部分っていうのを、少し注意喚起も兼ねてお話しさせていただくとすると
例えば、「相談乗ります」っていう表現をすると「相談に乗って欲しい」っていう人が集まりやすい。まず規模にもよりますけど。
それはそうですね。「相談乗りますよ」って言うと「じゃあ相談させてくださいね」って。
そんな場面がインターネットのあちこち、SNSのあちこちにあるので、「誰でも構わない、とりあえず話を聞いてくれ」とか「吐き出させてくれ」とか「うっぷんを晴らさせてくれ」って言う人たちもインターネット上、SNS上にはたくさんいますよね。
今時そんなの掲示板でもなんでも、誰かに投げたら誰かが反応してくれるって言うか場所なんていくらでもあるので。
素晴らしい人にお金を払って相談する、昔だったら占い師とかアドバイザーとかコンサルタントとかカウンセラーっていう職種の人にだけ相談してたようなことも、とりあえず気軽に誰でも「どうせこっちの正体バレないし」「相手も誰だかわかんないし」みたいなのが広がれば広がるほど、結構何でもいいからとりあえず投げてみよう、試しに言ってみようみたいな人もたくさんいる。
いろんな人たちがたくさんいる中で、相談を持ちかけてくる人っていうのは全員が全員じゃないですけど、メンタルの状況というか心理の奥の方の状況で言うと、大多数の人がやっぱり「相談に乗ってくれ、アドバイスをくれ」っていうんじゃなくて、その入り口から入ってくるんだけど、実は私を承認しなさい、私を癒しなさい、私を気持ち良くしなさいと。
「しなさい」というのは大袈裟な表現で申し訳ないですけど、そういう気持ちがあって近づいてくる人っていうのも多いんですよね。
そういう人たちに気軽に「相談のるから何でも言ってね」って言うと、衝突しやすい。
なぜかっていうと「私を承認して!私を癒してください!」っていう風に言い寄って近づいてきた人に対して、事実を伝える、「あなたは多分こういうとこで問題を抱えてますよね」と事実を伝えてしまうと、「私は気持ちよくなりたくて、あなたにわざわざ聞いてやってんのに、何だそれは」みたいなことで
ミスコミュニケーション、歯車が合わないっていうことが生じるっていうのを、承認欲求のぶつかり合いと言うかね、すごく多く見かけるんですね。
インターネットの世界なので、僕は元々プロとしてキャリアを積んでましたけど、そんな僕がSNSで気軽にみんなと仲良くなりたいと思った時に、気軽に気安く「相談乗るから何でも言ってください」とは言わないようにしようって思った。
なぜかと言うと、相手を見下す訳でも馬鹿にする訳でも否定する訳でもなく、何を意図して何を求めているのかっていう心の部分を見ているから。
みんなと仲良くなりたいから「救ってくれ、癒してくれ」って言う人に近づいて来られても困る。
言葉の使い方ひとつひとつで、全然周りの風景とか自分のフォロワーさんだったり、出来上がっていく関係性っていうのが大きく変わってくるので、こういうのもいろんな角度から具体例を出しながら、皆さんに伝えていけたらなと思い、こんなのをまず第1回目の切り口として事例を紹介させてもらいました。
というわけで、ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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