ポジティブな感情すらもないニュートラルな状態こそが理想形
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
怒りや悲しみで我を忘れるのと同じように、例えポジティブでも興奮や感動で視野が狭くなり判断を誤るケースもあります
一番良いのは心穏やかな状態
いつも冷静でしかも前向きに思考するのは決して難しくありません
自分の本音と向き合い、本心から楽しいことだけ追求していれば最良の選択ができます
というお話ですが、これは僕が若い頃に何度も繰り返しやってしまった過ちと言うか、毎度のハマりがちパターンだったなぁ、って思い出があるんですね。
怒りとか緊張で視野が狭くなる、ってのは誰しもが実感すると思うんですよ。
だけど、僕の場合はそれだけじゃなくって、妙に自分の中で興奮してたり、感動してたり、「すごいものに出会えた!もうこれしかない!」ってポジティブな気分で「ここに賭けるんだ!」って夢中になって、結果やらかしてしまう…みたいな。
「この人、素晴らしい人だ!」ってすごく感動して「この人に一生ついていこう!」ってコミットしてしまったけど、まだ付き合いが浅くて気づいてなかっただけで、よくよく見たら人前でいい顔するだけのタイプだったり、実は蓋を開けたらすごく相性が合わなかったり、とか
そういうこともたくさんあったんですよね。
だから、決して良い気分やポジティブな心理状態がベストな訳ではなくて
モチベーションが上がってたりスイッチが入ったような気分、頑張れそうな時やチャレンジしてみよう!一歩踏み出してみよう!って興奮状態、感動してる状態が必ずしも正解かというと、そうでもなかったなぁ…と。
僕自身、振り返ってみると「あの場面もそうだったなぁ。あのパターンもそうだった。その結果、数ヵ月後、数年後にはすごく痛い目にあったよなぁ」みたいな思い出がたくさんあるんですね。
結局、この歳になって感じるのは、冷静な状態が一番。
冷静といってもドライな訳ではなくて、心が穏やかな状態、心が平穏な状態で物事を判断する。
「自分が選ぶべき、最適な選択は何なんだろうな?」っていうのを常に自分の本音と照らし合わせながら選べる、って状態が理想なんだなぁとすごく再認識して、実感するようになったんですね。
それを可能にするためには、常に心の動きを観察する。
別にわざと感情を高ぶらせたり荒立てる訳でもないし、かといって興奮や感動を無理に抑える訳でもなく、そういう時もあっていいけど、その時はただただ見守る。
感情の起伏、感情の針が振れる時も全然あって構わないし、ガクンと落ちる時があっても構わないけど、そういう時はあえて大事な選択をしないようにする。
そういう時に何を考えたって「冷静な判断じゃない可能性があるよ」って自分に言い聞かせるようにはなりましたね。
ポジティブな場面でも、ネガティブな場面でも、どっちも判断が本心とずれる可能性があって
「心が穏やかな状態にこそ、自分にとって最適な判断ができる」って認識です。
その逆で言うと、ある出来事がむちゃくちゃ楽しかったかもしれない、けどその時にした判断が「本当に自分がやりたいかどうか」ってのはまた別の話だよね、ということも感じるようになりましたね。
これもやっぱり、色々と経験してみたからこそ分かることだなってすごく思うんです。
いくら頭で考えても、若い頃にはそんなこと絶対に思いつきもしなかっただろうなと。
二十代の頃に、モチベーションアップセミナーやメンタルトレーニングとかが好きでよく通ってた時期があったんですが
その頃はやっぱり「やる気のスイッチが入るのは素晴らしいことだ」と思ってたんですよ。
講師の方が熱く語るのに対して、僕はすごく感化されやすい性格なので、いっつも号泣して、毎回毎回涙を流してて。
で、そんなタイミングに、セールス業界だとよくあるパターンなんですけど、コミットメントするんです。
ようは、みんなの前で「私は○○を達成します!」と発表するんですね。
「来月までにこれだけの成果をあげます!」「これだけのアポイントメントをとって、これだけのプレゼンテーションをして、これだけの契約書をとってきます!」みたいな。
そういう体育会系なノリがセールス業界ではよくあるんですけど、もうそういうのって興奮状態になってないとできないじゃないですか?
普段だったら絶対にそんな大きなこと言えないのに、あえて自分を興奮状態に持っていき、興奮と感動のスイッチを入れた状態でコミットメントさせる、っていう流れがあるんですね、トレーニングなどでも。
僕は当時、若気の至りですけど、そういう「自分にあえて負荷をかける」みたいなノリが好きだったんですよ。
それが気持ちいいと思い込んでた時期があって。
だけど、後々冷静に考えると、そんな勢い任せのノリは何の役にも立たないよなぁと感じるようになって。
役に立たないというか、それで実際にうまくいくケースもあったかもしれないけど、長い目で見たらやっぱり無理が生じてるし
そもそも何故そこまでしなきゃいけなかったんだ?と後から疑問に感じることもあったし。
何よりも、お客様に無理をさせてしまう結果に繋がるんですよね。
自分がその変なやる気スイッチが入った状態、過剰にモチベーションアップしてる状態、まるで洗脳状態じゃないですが、そういうセミナー直後にコミットメントした後ってエンジンかかっちゃってるから
その”かかっちゃってる“状態で、お客様やファンの方々と接すると、相手にも プレッシャーを与えてしまうから
良いことってほとんどないんじゃないのかなぁ、とすごく感じるようになり。
結局、僕にはそういうのは向いてないな、と一切辞めました。
もちろん、その手法を活かせる人もいたのかもしれないですが、僕は長い目で見たら「ちょっとそれでは善い意味でも悪い意味でも、冷静な判断ができない状態に陥ってしまうから、自分には合ってないな」と考えるようになりましたね。
結局そういう外部刺激によるスイッチの入れ方っていうのは僕には合わないので、逆に全くスイッチの入ってない状態で、自分が本当に何を望むのかをじっくり観察する方向性に切り替えていきましたね。
いつも言うように、自分の本音と相談してみて、冷静に判断する。
自分の本音というのは、変わらないはずじゃないんですか?
スイッチが入ってうぉー!と燃えてる状態でも、ちゃんと本音が出てくれば、それは落ち着いた状態だったとしても同じ本音のはずだし
興奮してる状態の時にしか出てこない本音って、絶対本音じゃないはずだし。
だからこそ、全くスイッチが入ってない、むしろやる気も何もない状態で、自分の本心と相談する、っていう方が長い目で見たらベストな答えが出せる、って気づいたんですね。
だからこそ、いつも皆さんにお勧めしてるように、きちんと自分の心と普段から相談して、自分が本心から楽しいと思うこと、本心から望むことを追求する
それこそが正確なアンサーなので、そこに従うようにしましょうね、というお話を続けてるし
僕自身、それをもう十年以上ずーっと続けてきて、結局「こっちの方が間違いがないな」「長い目で見たら無駄がないな」っていうのをすごく感じたので、皆さんにもシェアしてみました。
というわけで、ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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