偏った解釈を手放し感情をそのまま味わいクリアするトレーニング法
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
自分は頭脳派だと思ってる人ほど実は感情的で、それを隠すために言葉数を増やす傾向があります
喋ってたり考えたりしてれば心と向き合う事から逃げれるからです
ノンストップで思考を続けてるけど一向にストレスが減らない人は、深呼吸して思考を止め、感情と向き合う習慣を身に付けると楽になりますよ
というお話ですが、これは僕自身にとってもすごく大きな課題でして、教わった時にグサッと刺さり、未だに自分の中でずーっと大切な事としてしっかり心に刻んでいるテーマでもあるので、ちょっと解説していきます。
いつも僕がお伝えしている「心と向き合いましょう、感情を味わいましょう、感情を味わってクリアしていくと思考が解放されますよ」っていうメソッドがありますよね。
これって、基本的にはどんな時でも感情と向き合う、本心と向き合うっていうのがベースにあって、自己対話という表現をする場合もありますが、実際にはベラベラと自分に話しかける訳じゃないですよね。
内観って表現もあるように、自分の意識を内側に向けて、自分自身と対話する。
言葉を通す訳でもなく、かといって頭の中であれこれ考えるっていうのとも、またちょっと違うんですよね。
静かに、落ち着いて、ゆっくり深呼吸しながら、ぐるぐる回っちゃってた思考回路、あれやこれ試行錯誤してた頭の回転を少しスローペースにしていくような感じで、自分の意識を内側に降ろしていくってイメージだと思うんです。
その「感情に向き合う、自分の心と向き合う」っていう作業の真逆の行動が、思考をする、頭をぐるぐる回転させるってことなんですよ。
これ、難しい話になっちゃうとなかなか伝わらないと思うので、簡単に説明すると、ようは現在の自分の内側にある感情は、幼い頃に押し殺したものと繋がってるんですよ。
自分が過去味わった寂しい、悲しい、苦しい、という感情が未消化のまますごく奥の方に押し殺されて、抑圧されてるんです、ほとんどの人と心の中で。
そこが原点となって、その根っこから枝葉が伸びてきて、今の自分の様々な心の課題や問題点に繋がっている、というお話は普段からさせてもらってますが
どうしても、その幼い頃からの記憶や抑圧した感情の根っこというのは、自分でも見たくないものなんです。
自分の中に眠る、本当に情けない自分、弱い自分、惨めな自分、直視したくない自分なので、蓋をしてる訳です。
別に「直視したくない」って感覚がないんだったら、いつでも蓋を開けて、いつでも過去の情けない自分と向き合えたはずなんだけど
それができない、それが怖いから、みんな蓋をして、なかったことにするんですね。
本音の感情を押し殺して、奥の方に押し込めてしまって、向き合わないようにする。
それって具体的にどうするかと言うと、「感情と向き合う」の真逆の行動として、あれやこれや思考するんです。
あれやこれや脳の中で考え、理屈を付けたり言い訳をしたりする。
よく、心理用語で「ラベリング」とか「レッテルを貼る」って言うじゃないですか。
感情というのは本来はエネルギーで、自分の中にフワッと浮かび上がってくるもので、その浮かび上がってきた時に感情自体を味わってあげたらそこで消えるんです。
「そうかぁ、私は今こういう風に感じてるんだな。そっかそっか、よしよし」と丸ごと受け入れて味わってあげれたら、感情はエネルギーの状態のままフワーって浄化していくんだけど
それをせずに、頭であれこれ理由付けして、頭でレッテルを貼ろうとする。
「この感情(モヤモヤやイライラ)は私の中で生まれたものじゃない、誰かのせいなんだ!」って解釈するから、人を攻撃するんです。
これが、感情のメカニズムなんですね。
自分の中から出たものを「自分のせいじゃないことにしたい」から
「いや、あいつが悪いんだ!俺は悪くない!」とか「この出来事、このハプニングが起きたせいで、私はこう感じているんだ!」って逆の順序になっちゃう。
これは全て、脳が勝手にやってるんですね。
全ては「惨めな自分を直視しないため」、ある種の自己防衛システムみたいなものです。
その思考を止めることで、ようやく感情と向き合うことができるんですが
どうしても、思考が強い、体感型ではなく思考型の人だと、その思考を止めるという行為自体が難しかったりする。
頭脳派って言うとなんか頭が良さそうな感じがしますけど、ちょっとそれとは違っていて
ここでいう「思考が強い人」とは、感情から逃げることが癖付いちゃってるタイプですね。
僕がまさにそうなんですけど、とにかく考えてしまう。
「感情としっかり向き合いましょうね」って言われても、すぐ怖くなっちゃって
「いやいや、こんなことしてる場合じゃない!今から〇時までに○○をしなきゃいけなくて、明日までには○○で、その後は○○〇で…」ってどんどんどんどん思考をぐるぐる回して、感情と向き合うことから逃げようとする。
計画を立てたがる人とか、細かい作戦を立てたがる人って、結構こういうタイプが多いんですね。
自分の中の根っこの感情と向き合うのが怖いから、あれやこれや理屈を組み立てて、あることないこと明文化して、頭の中でぐるぐるぐるぐる思考を巡らせる。
これが良い効果を発揮する時もあるんだけど、感情から逃げてるだけだと、いつまで経っても自分の心の課題はクリアされない。
本来理想的なのは、感情と向き合って、感情をクリアして、偏った思い込みが外れる、その後に冷静に思考する、この順序なんですよ。
感情を味わって、心がクリアになると、自分の思い込みが外れる。
感情に引っ張られてた思考とは、「あいつが一方的に悪いんだ!俺は悪くない!」って人のせいにしてた解釈
これが、感情に引っ張られた思考が生んだ、歪んだ解釈なので、そこが解き放たれると「あぁ、なるほど。原因はあちらにもこちらにもあったんだ」とか「本来解決すべき問題はここにあったんだ」っていう風に、現実がありのままに見えてくる。
だから、本来は感情を味わった後で、思考するのがベストなんです。
これが似て非なりで、先に思考してしまって感情からいつまでも逃げてる人ってのは、偏った発想のまま現実を見てるから最適解に辿り着けない、よって結局は効率が悪い。
という仕組み、全体像を教わってから僕も常に意識してるんですが、いつでも先に思考が回っちゃうのは多分生まれつきなんでしょうね。
それでも、気づいたら思考を止め、深呼吸しながら、ゆっくりと感情と向き合う、っていうトレーニングを延々と繰り返しています。
今でも毎日毎日繰り返してますね。
これをやることによって、本当に思考が研ぎ澄まされていくのが実感できるんですよ。
始めたばかりではなかなか実感も湧かなくて続けられなくなる人も多いんですけど、本当に感情から解き放たれた、いわばゼロ状態というか、クリアな状態で思考した時に出てくるアイデアや着眼点は、以前とは見違えってくるんですよ。
もっと言うと、芸術肌の人が「アイデアが降ってくる」とか「創作アイデアが内側から湧き出てくる」みたいな表現をするじゃないですか?
あれって、こういう仕組みなんですよね。
脳というのは、元々そういうスペックで、元々自分が自覚してる以上のデータを処理したり、点と点を繋げてデータ分析したり、ということが可能で
全ての人がこの機能を持ってるんだけど、使いこなせてないだけで
そういった問題の大きな理由の一つが、感情によって偏った解釈をしてしまう点にある。
なので、深呼吸しながら思考を止めて、まず先に自分の心と向き合ってあげる、感情をクリアにしてあげる。
その後に考えるようにすると、自覚していた能力を超えた、まるで自分という存在を超えたような、超常の力みたいな感覚で、新しいアイデアが降ってきたり
これまで考えもしなかった所から、点と点が繋がって、新しいヒントを得ることができたり、っていう事を多々経験してくるんです。
そうすると確信が生まれ、自分の中で「本当に感情を先にクリアした方が、本来の力を発揮できるんだな」って納得できると思うので、ピンと来た方はぜひぜひ実践してみてくださいというお話でした。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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