心の課題を根本から解決するための「感情を味わい尽くす」メソッド

ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら

幼い頃の辛い記憶を遡りトラウマの原点を探すといった感じのワークをよく耳にしますが探すだけでは特に何も変わりません
大事なのはそれを振り返り、今でも未消化のまま湧き上がってくる感情を味わい尽くすこと
頭で理解して悩みが消えるなら本を読めば誰でも解決します
でなくて心をクリアしましょう

ということなんですが、これもちょっと専門的な知識が必要な部分があるので、分かりやすく解説させていただきたいと思います。

時々こちらでも色んな事例やパターンで紹介していますが、僕がメンターの先生から教わって本当に人生が変わった最も大きな学びの一つである「感情をクリアする」方法

感情を味わい尽くしてクリアするワークというか、メソッドがあるんですね。

僕は脳や心の仕組みを自分でも勉強してきて、自分自身に大きな心の課題があるのも理解してたんですね。

幼少期からのトラウマ、大人が怖かったり、ずっと否定されてきたからこそ自分でも自己否定する癖が抜けなかったり、という課題が根強く残っていて

そのせいで心を壊してしまい、メンタルクリニックで治療を受けたこともあるくらいで、いつまで経っても前に進めない時期が長かったんですね。

世間で言われているような良い方法ってのを一通りやってみて、その都度良くなった、改善できた、自分が成長できた、前に進めた、って感じるんだけど

どれも長続きしなくって、気がついたらまた同じようなことを繰り返してしまう。

「これは一体何なんだろう？」って、ずっと自分でも居心地の悪さを抱えながら、本当の答えを探し求めてたんです。

そんな中で、心と脳の仕組みを勉強してきて、最終的にそれらが全て繋がる「感情の仕組み」ってところに辿り着いたんですよ。

感情の仕組みっていうのを、こちらでも何度かお話ししてますけど、今回は心から脳へと順番に解説しますね。

まず心の仕組み、小さい頃に辛い経験や寂しい経験をするとその都度色んな感情が出てきますが、それを出したら怒られる、否定される、って場合があるとします。

例えば、寂しいから「寂しい」とワーって泣いてたら、「男のくせに泣くんじゃない！」って叱られる。

これは僕の例ですけどね。

そう言わ続けて「あそっか、悲しいって感情を出しちゃいけないんだ。

感情を表に出しちゃいけないんだ、我慢しなきゃいけないんだ。

泣くのは悪いことなんだ」って感情を押し殺す。

深層心理の奥の方に押し殺した感情、抑圧した感情を溜め込んでしまう。

で、そのまま大人になっていく、というのが心の側面。

そして、次に脳では何が起こるかと言うと、自分の中の「寂しい」とか「満たされない」っていう感情が、思考に影響を与えるんです。

本当は出したかったけど無理矢理押し殺した感情、心に蓋をすることによって自分の中で溜まってしまった未消化な過去の感情が、思考を、解釈を偏らせるんですね。

「本当の自分は出しちゃいけない」っていう強烈な思い込みができてるから、全ての考え方、見える景色の全てが、偏ったフィルターを通して映る、偏った風景に見えてしまう。

世の中の大人は皆敵なんだ、私はそのままでいたら認めてもらえないんだ、だからもっと認めてもらうために努力と根性で突き進まなきゃいけないんだ、みたいな

すごく偏った思考回路が出来上がってしまう。

心で感じて、その感じた感情を押し殺して、押し殺した感情に思考が引っ張られて、偏った解釈が生まれて、その人なりの歪んだ世界観で世の中が偏って見えてしまう、っていうことが起こるんですね。

「それを根本的に解決するにはどうしたらいいんだ？」って、ずーっと悩みながら答えを探し求めていたんだけど

その答えが、感情を味わい尽くすという手法だったんです。

ようは、一番最初の原点である「押し殺してしまった感情」をもう一度感じてあげる、味わい尽くしてあげる。

小さい頃にできなかった、あの頃の感情をそのまま、ありのまま受け入れて、自分の中で全部味わい尽くしてあげた時に

心の蓋がパカっと開いて、抑圧されてた感情が浄化するかのように、未消化な部分が消化されていくんです。

その時に初めて、心の中の大きな課題、そこから繋がってる偏った解釈がもろもろ全部外れて

「あれ？なんでこんな極端に偏った解釈で世の中を見てたんだろう？」ってポカーンとなって、根本的にクリアできるんです。

これを今ざっくりと聞いたところで、全然ちんぷんかんぷんな人も多いだろうし、「そういうものなのかな」って思いながらも半信半疑な人もいるかもしれないですけど

これはもう、長年ずっと積み上げてきてしまった感情の抑圧、澱みたいなもので、自分の中に元々ある心と脳の構造によって、思考回路が積み上がり、身に付いてしまった習慣なので

この「感情を味わい尽くす」っていうのも、毎日のようにも、来る日も来る日もやり続けて、ちょっとずつ浄化していく、ちょっとずつクリアしていくって時間とプロセスが必要なんですね。

だからいつも僕は、もう何かあれば事あるごとに「心と向き合いましょう」ってお伝えしてるんです。

自分と向き合って、自分の中の押し殺した感情と向き合って、その感情を味わってあげる、というプロセスをずーっと繰り返していく

実際に繰り返し実践していくと、ちょっとずつ僕が言ってることの意味も分かってきますし、僕が教わってきたこと、経験してきたことを同じように追体験して

「ああ、そうだね。確かに言ってた通りだね」っていう風にようやく実感していくと思うんですよ。

色んな本やネット上の情報とかを見てても、似たようなこと、近いことを表現してる方々はたくさんいらっしゃいます。

それらが間違ってる訳じゃないんですが、きちんと全体像、人体の仕組みも含めて、最終地点までの点と点が繋がってないものが多かったりするんですね。

「ちっちゃい頃のトラウマを思い出して、涙が流れてきました。

はい、それで心のデトックスは済みました」といった表現をする情報コンテンツとかもあんですけど

それじゃあ何も変わってないんです。

その場でワーッと泣いたところで、次の日になったら自分はちっとも生まれ変われてないんですよ。

そりゃあそうなんです、そんな一瞬で変われるようなことじゃないんです。

僕もそういう類の本を読んだり、セミナーやトレーニング、ワークショップなどにも色々と通って、その都度何度も号泣して

「こんなに辛い過去があったんです！」なんて打ち明けて、それを「みんなでハグして認めてあげましょう」とか言われて

「ようやく自己承認できました！僕もやっと変われました！」なんて喜んで、みんなで良かった良かったと解散するんですけど

次の日にはまた、自分は元のように戻ってしまっている

ということを何度も繰り返し経験してきて、「根本的解決は何なんだろう？」って追い求めてきた僕が出会った、最後の答えがこれ。

最終的に、これで僕は救われたっていうメソッドが、この「感情の仕組みを理解して、理解するだけじゃなくてそれを実践し続ける」というもの。

繰り返し実践し続ける、ようは「感情を味わう」ことを日常の習慣にするということ。

過去のトラウマや過去の記憶を遡り、深掘りしていくのは大切なことなんですけど、そこに溜まってる感情は一度や二度じゃとても抜け切らないので

何度も何度も味わってあげる。

それも、無理に掘り起こすとかじゃなくていいので

無理矢理心の蓋を開けるってのは、心に負荷がかかり過ぎてダメージが大きいので、そんなことは決してしなくていいけど

思い返す度にブワッて湧き上がってくる感情をその都度丁寧に味わう。

常日頃から、普通に生活しながら、浮き上がってくる感情を味わってあげる。

全部受け入れる、どれも否定しない。

もう一度蓋をしてしまうんじゃなくて、感情が出てきたらとにかく味わい尽くす

っていうのを繰り返していくと、少しずつ少しずつ抜けていきます。

僕の場合は、三年以上ずーっとこれを続けてきて、三年くらいかかってようやく「あ、本当に楽になってきたなぁ」ってのを自覚し始めて、五年ぐらいで「これが答えだったんだ！」って確信に繋がった感覚ですね。

だからもう八年以上、十分年近く続けてるのかな？

そのくらい繰り返してきての今があるので、これも何度も何度も形を変えて、色んな表現で伝え続けてるので、少しでも意味が分かってきた方から一緒に実践していただけたらと思います。

ぬいぐるみパパでした。

※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです

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