心は浮き沈みするのが自然、メンタル強化は逆に危険
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
心が不安定な時は当然思考も持ってかれます
普段以上に自分が嫌になったり、うんざりするような事ばかり頭の中に浮かんでくることでしょう
大丈夫
そのあなたは本当のあなたじゃありません
雨が止んだらちゃんと太陽も昇ります
春の息吹が近づいてる証拠です
今はゆっくり休みましょう
ということですが、本当に季節や天候の移り変わりと同じように、心も日々移り変わるのが自然なんですね。
当たり前ですけど、人間っていうのは他の生き物と同じように、自然界の理と言うか、自然界の循環や移り変わりに従って生きているんです。
同じ自然の一部なんだから、どう考えたって同じ生き物なんだから、当たり前ですよね。
なので、バイオリズムのように感情も浮き沈みして当たり前なんです。
こんな当たり前のことを現代人はすぐ見落としがちになり、「メンタルを強くする」とか「常にポジティブでいよう」とかって発想になり
そんなのを専門家ぶった方々が堂々と本やセミナー、動画でお勧めしてくる始末(少しトゲのある表現で申し訳ないですが)
場合によってはそういう表現の方が伝わりやすいという意味では僕もちょこちょこ使いますが、その発想や方法論をお勧めするっていうのは、僕には賛成できないんですよ。
メンタルを強化するっていう考え方自体が、僕にとってはすごく怖いことだから。
だって、感情は浮き沈みがあって当然なんですよ?
それを無理矢理止めるのって、不自然な状態を維持するって意味ですから。
夏が好きだからって無理矢理地球を温かくして、冬が来なくなったら大変でしょ?
日本には四季があって当然で、冬がない日本ってもはや日本じゃないじゃん。
「それは異常気象じゃん」と言うのと同じで、メンタルが常に強くて、何があっても傷つかない、落ち込まない状態って、躁鬱の躁状態ってことなんですよ。
それって、心が壊れちゃってるのと変わらない状態なんです。
そう思いません?
普通に考えればそうなんです。
常に元気、常にポジティブって、明らかに異常気象と同じぐらい異常な状態なんですよ。
心って浮き沈みして当然で、嫌なことがあって凹むのは「心がちゃんと機能している証拠」なんです。
それを悪いと捉えちゃうこと自体がすごく危険な発想で
だから僕は、メンタルは強くしちゃいけないと思ってるんですよ、逆に。
なので僕は、メンタルが強くないままなんですよ。
これまで専門的な勉強もたくさんしてきたし、カウンセラー業やメンタルトレーニングのトレーナーをやっていたこともあります。
そんな、昔は専門家として働いていた僕が、「心は強くしちゃいけません、心を鍛えちゃいけません」とずっと言い続けてきたんですよ。
なぜかと言ったら、自然な状態じゃなくなるから。
で、絶対その無理させた部分に、後になって必ずしわ寄せが来て、自分のストレスになるから。
なので、僕はずっとずっと、「無理をしない、自然体の、ありのままの自分でいることを最優先しましょうね」というお話しかしないんですよ。
メンタルトレーニングというのは厳密には強化するだけじゃないんですが(ほぐしたり解放したりの要素もあるので)
「トレーニングということは鍛えるって事だろ」と伝わってしまうと矛盾が生じるので、僕はそういうのを一切辞めたって経緯があるんです。
もっと深掘りしていくと、メンタルをトレーニングする、メンタルを強くするって西洋的な発想なので、東洋思想の我々アジア人、日本人には向いてないっていう側面もある。
それと、西洋思想って資本主義と密接に関わっていて、とにかく結果を出すこと、お金を稼ぐこと、成果を上げることにフォーカスする。
また、個人が自己主張することによって幸福を得られる、っていう個人主義的な考え方も強いんですね。
なので、それら全て我々日本人と対極的だったり、違う世界観から確立された考え方、メソッドだったりするんですよ。
日本人でもそれが合う人はいいんだけど、合わない人があまりにも多すぎるという現実を見てきて
一時期は僕も魅力を感じて、実践したり仕事にしてたんですが
「どうも違うなぁ…これを広めることで、救われる人が数人いるとしても、全く救われない人がその何倍、何百倍も出てしまうのはおかしいよなぁ…」
と気づいて、そういう方向性を一切辞めて、東洋思想の研究し始め
その結果、「ありのままの自分でいることこそが、本当の幸せに繋がるよね」って今の考え方に辿り着いたんですね。
だから、本当に、無理しないでほしい。
誰も、何も、間違ってない。
「違っている」と世間が言ってるだけ、一部の偏った考え方の人が言ってるだけ。
もっと言うと、「間違ってる」と思い込んでる、あなたの思い込みが間違ってるだけ。
(本当は間違ってるという表現すらしたくないんですが)
全ては、自分オリジナルの考え方を確立していく、自分の軸をしっかり築くためのプロセス、そのための途中段階であって
「これ、試してみたけど、しっくりこないなぁ」「これ、トライしてみたけど、なんか違うなぁ」ってあれこれ模索していった結果として、僕と同じように最終的に
「やっぱり人間は自然界の一部なんだから、浮き沈みあって当たり前だよな。
太陽も沈む時はあるし、冬が過ぎれば春が来る、どれも当たり前のことなんだよな。
その全ての移り変わりを受け入れた上で、ありのままに生きていく。
何も無理しないで、自分は自分です、と。
背伸びはしません、これ以上でもこれ以下でもありません、という姿勢で生きていくのが、本当の心の穏やかさ、平穏に繋がるんじゃないかな」
って、誰かに教わって頭で理解するんじゃなく、自分が腑に落ちちゃう、自分が納得しちゃう、というのが最終ゴールだと思うんですよ。
僕はそこに納得しちゃったから、もう微動だにしない。
だから、「落ち込みます、凹みます、でもそれが普通だよね、人間だもの」って感覚で生きている。
常にその状態で、心が欠けることなく満たされてる。
僕は、悲しんでも心が欠けることはないんですよ。
だって、そんな自分を丸ごと承認できてるから。
自己否定という概念がなくなると、どんなに悲しくても不幸にならない、って不思議な感覚が芽生えてきます。
どんなに嫌なことがあって、凹んでも、落ち込んでも、不幸とは感じないんですよ。
「心が今日もきちんと機能できてるんだな」
「心がきちんと機能してるからこそ感じれる感情、これが自然体の、本来あるべき形なんだな」っていうのが実感できるので、常に自分は幸せでいられる、というのを実感し始めると思うんです。
その状態になれたら、もう僕にとっては人生のゴールと同義なので、これ以上頑張る必要は何もなくなる。
そんな風に、誰も頑張らずに、無理せずに、幸せになれるっていう考え方、心の平穏の輪を広げていけたらなぁと思ってこんな話をしました。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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