数字ばかり追う時代だからこそ目の前の人を大切にする重要性
ぬいぐるみパパのツイート解説、本日はこちら
ほとんどの人が「人気者になりたい」というより「愛されたい」のだと思います
ただ、その経験がないので「大勢に認めてもらえないと幸せになれない」と勘違いしてるだけ
断言します、ありのままのあなたを100%認めてくれる人が三人もいれば確実に幸せになれます
まずは目の前の人を大切にしましょう
という今回のお話ですが、インターネットがこれだけ普及したことによって、どんどん人の感性なども変化してきてるなぁと思うんですね。
僕が特に感じるのは、SNSなどの「いいね」機能(likeとか、親指あげたマークやハートマークなど全般)っていうのが浸透したことによる変化で
今や、どんなSNS型サービスにもほとんどついてるじゃないですか。
これによって、人の意識がすごく変わってきたなーって思うんですよ。
「評価経済」とか言われるようになって、もう何年も経ちますけど、聞いたことない人いるかな?
ようは、今までの「お金が一番大事」って考え方から、「お金よりもいいねが欲しい、評価してもらえる方が価値がある」っていう風に世の中の認識は変化していくだろう、という仮説が何年か前から言われ始めて
実際に、その後何が生まれたかというと、インスタグラマーなどの新しい職種なんですよ。
SNSでいいね、評価を集められる人が、実際にお金も集められるようになった。
インスタグラムって、別に元々はそこでお金をもらえるサービスじゃないですよね。
投げ銭機能とかが最初から付いてた訳じゃなく、元々はただ写真とメッセージを紹介するアプリだった。
他のライブ配信プラットフォームとかとは違って、最初の頃は本当に趣味のための行為で完結していた(少なくとも一般ユーザーにとっては)
YouTubeなどは広告収入目当てに始める人も最初から多かったかも知れませんが、インスタグラムはただ写真や動画を投稿するだけだった。
にも関わらず、そこでたくさんのフォロワーを集めて、たくさんの「いいね」がもらえるようになった人は、インフルエンサー、影響力があるって言われるようになり
芸能人でも著名人でも成功者でも何でもなくても、宣伝効果があるということで「インスタグラマー」って職業が生まれたんですよね。
これも結構前に生まれた社会現象で、僕もすごく面白いなぁと感じながら眺めてました。
だって、本来お仕事にすることを目的にデザインされた訳ではない環境から「新しい需要と供給」が生まれるんですから、むちゃくちゃ面白い現象ですよね!
そういう風に、直接お金を稼げる、直接お金をもらうっていうよりは、影響力さえあれば、いいねが集められさえすれば、評価されさえすれば、広告機能が発生するという新感覚。
なので、インフルエンサーの方には「うちのカフェの写真を掲載してもらおう」とか「うちの新商品を紹介してもらおう」というお店がスポンサーになってくれる。
それによって職業として成り立つ、っていう非常に興味深い流れ
ただの個人、一般の人でも、ただただ好きで始めたことが、そうやって夢を叶える仕事になっていく
っていう環境が、どんどんあちこちに整備されていくのは、僕にとってもすごく嬉しいことなんですね。
ただ、その弊害とまでは言いませんが、いいね文化が世の中に浸透し、たくさんの人に評価してもらうこと、いいねしてもらうことが、以前は新しかったけど
ある時期から、それが今度は当たり前の感覚になってくると、だんだん人の意識レベルって変わっていくもので。
いいねが欲しい、いいねさえ集めたら幸せになれる、逆にいいねがもらえない自分は価値がない、なんて過剰に認識する若いコも出てくる訳ですよ。
「いいねを集めて成功した人がいる」って事実が目の前に見えてると、余計にその偏った認識に拍車がかかりやすい。
しかも特に、SNSなんてスマホで毎日見てるから、「自分が毎日追っかけてるあの人」って、テレビの芸能人よりもっと近くに感じるんですよね。
なので、家族よりも影響を受けやすい存在だったりする。
今時、SNSネイティブの若いコ達がこれだけどんどん育ってきてると、もはやその感覚の方が主流になってたりする。
昔の、僕らが考えてた成功者や芸能人、著名人っていうのは、本当にテレビの画面の向こうにしかいなくて、全然触れ合えない存在ってイメージでしたが、そんな感覚すら多分今の若いコにはないと思うんですよ。
芸能人だってツイッターやインスタグラムをしてて、コメントしたければいつでもできるし、人によってはDMを送ったりもできる、って感覚が当たり前になっちゃってるから
そんな風に、どんどんと人類の意識レベル、一般の人の意識レベル、社会の意識レベルが進化していくのはすごく面白いんですけど
それと同時に、「いいねが欲しい!」「いいねさえ集めたら私もあの人みたいになれる!」と過剰に反応する人も出てきてしまう。
デジタル文化によって、あらゆる現象がとにかく数字で可視化されるので、刺激が強くなるんですよね。
この「見える化」っていう表現も以前からよくされてますが、漠然と「人気がある」とか「大切に思ってもらえてる」という昔ながらの感覚に
現代ではこの「可視化され、数字として見える」って機能が出てきたことで、すさんで渇いた心を過剰に刺激されてしまい
とにかくいいねが欲しい、フォロワーを集めたら私も愛されるんじゃないか、ってちょっと過剰に勘違いする人も出てきちゃってるなぁとも思うんですよね。
これはもう、止めようのない時代の流れなので、仕方ないとは思うんですけど。
数字っていうのは、(裏で起きている現実、内面で生じてる詳細など一切無視して)本当にただただ可視化された評価基準だからこそ、分かりやすくて刺激が強いかもしれないけど
人間の本質、心理の本質って絶対にそんなことからじゃ分からなくて
いつもお伝えしてるように、心の課題、あなたが抱えてる寂しさや満たされない思いは、根っこが過去の記憶とかトラウマに繋がってるんですよ。
あなたが今、「評価が足りない、承認が足りない」という風に、世の中を自分独自のフィルターを通して解釈することによって
いつも生きづらかったり、なんか自信がなかったり、認めてもらえてないとか思ってしまうのは
振り返ってみると、必ず過去の自分の心がそのように感じた、満たされない思いがあった、って過去の出来事、記憶に繋がるんですね。
なので、そこと向き合い、丸ごと受け入れて、クリアすることによって、初めて本当の意味で心が満たされる。
自分が本当に、ただここに存在するだけでいい、ただ生きてるだけでいいんだ、って存在自体に許可が出せる、承認ができるようになる
っていうプロセス、段階があるんですけど、それって小さい頃の記憶と密接に紐付いている
つまり、自分に一番近い、家族や実際に目の前にいた人によって、影響を受けて生じた感情や記憶、トラウマなので
本当に目の前の人ともう一度繋がり合うことこそ、根本的な解決策だったりするんですね。
直接の家族じゃなくても、本当に目の前の人、本当に毎日顔を合わせるような人と繋がることで、本物の感触により、直接過去の傷を癒せたりする。
SNSでもいいですよね、毎日コミュニケーションしてる本当に大切な人と密接に、心と心で繋がって、距離を縮めていく
人間としてお互いの存在を全部受け入れ、承認し合うことで、過去からずーっと引きずってきた心の傷が癒されたりね。
だから、いいねの数じゃなくて、本当に一人でも二人でも三人でも、毎日関わっている「大切なあの人」と、より繋がって、より許し合って、より承認し合うことの方が断然効果的で
それによって実際に癒され、「あぁ、生きてていいんだ。このままでもいいんだ。無理して変わらなくてもいいんだ」って腑に落ちる。
そこで、本当の意味で、本質的に自分が幸せになっていく、心が満たされていく、というのが根本療法というか、本来優先すべき方向性。
心が傷ついてしまってる時に、上辺だけのちょっと現実を誤魔化すような治療法に走るんじゃなくて
本当に心の奥にある部分を根本的に修正、改善していくためには、何よりも目の前にいる大切な人と繋がって、時間をかけてゆっくりゆっくり絆を結んでいきましょう
というのが答えだと思うので、繰り返しこんな話をさせてもらっています。
ぬいぐるみパパでした。
※こちらの記事は全て音声メッセージの書き起こしです
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